「舗装路を軽快に走りたい!」
「でも、砂利道にも突っ込みたいぜ!」
そんな欲張りさんにおすすめなのが、パナレーサー「グラベルキングSS」。
センターは低めのセミスリックで、サイドにはしっかりブロックを配置しているのが特徴のタイヤです。
実際に使ってみると、
「舗装路ではシュッと走る」
「荒れた道でも全然平気」
という、一本で幅広く楽しめるタイヤでした。
本記事では、そんなグラベルキングSSを実際に使って感じた、
- 舗装路での軽快感
- グラベルでの安定感
- メリット・デメリット
- どんな人に向いているか
を、実走ベースで本音レビューしていきます。
実際に寿命まで使い切ってのレビューなので、タイヤ選びの参考にしてください。
たっち思った以上に“ちょうどいい”。
メチャメチャ遊べるタイヤです!
| メリット | デメリット |
| 〇舗装路がかなり気持ちいい 〇一本で幅広く楽しめる | ×本格悪路では限界がある ×中途半端感もあり |
1年5カ月・5100㎞走ってのレビューです
グラベルキングSSをロードバイクとクロスバイク両方で使いました。
用途はサイクリングと普段使い、ロングライドです。
使用期間1年5カ月、走行距離およそ5100㎞で寿命を迎えました。
使用したタイヤは、28Cのクリンチャーです。
パナレーサー「グラベルキングSS」の特徴
パナレーサー「グラベルキングSS(セミスリック)」は、舗装路(オンロード)での軽快さと、未舗装路(グラベル)での走破性を兼ね備えたハイブリッドタイヤです。
特徴は、
- センターはスリック構造
- サイドにブロックを配置
- 高い耐久性と耐パンク性能
センター部分は滑らかなトレッドパターンで、舗装路での転がり抵抗を大幅に低減。
ショルダー部分にノブを配置し、トラクションを犠牲にすることなく走行性能を向上させています。



サイドノブのおかげで、未舗装路のコーナーでもしっかりグリップしてくれます。
さらにグラベル専用の強靭なコンパウンドを採用し、荒れた路面でも安心して走れます。
グラベルキングシリーズの中でも定番の、
- 「無印」(オンロード向け)
- 「SK」(オフロード向け)
この両者の良いとこ取りをした万能モデルです。
グラベルタイヤというと、ゴツい・重い・モッサリというイメージを持つ人もいますが、グラベルキングSSはそっち方向とは正反対のスイスイ走れるタイヤです。



パナレーサー公式の数値を紹介します。
【グラベルキングSSのパフォーマンス】
| 転がり 抵抗 | 舗装路 グリップ力 | 未舗装路 グリップ力 | 耐パンク 性能 | 乗り心地 |
| 8 | 8 | 6 | 8 | 8 |
オンロード ~ ライトグラベル ~ ラフグラベル
【オンロード:グラベル=50:50】



参考までに、無印グラベルキング(ノーマル)のパフォーマンス値はこちらです。
| 転がり 抵抗 | 舗装路 グリップ力 | 未舗装路 グリップ力 | 耐パンク 性能 | 乗り心地 |
| 8 | 10 | 4 | 8 | 8 |
オンロード ~ ライトグラベル
【オンロード:グラベル=80:20】



無印の方がオンロード寄り。
詳しいレビューはこちらです。


グラベルキングSSの実走インプレッション
グラベルキングSSを最初はロードバイク(ファーナSL105)で使用しました。
ロードバイクで数カ月使った後、クロスバイクに装着し直して寿命まで使い切っています。
使用期間1年5カ月、走行距離およそ5100㎞です。
前後ローテーションしながら使いました。
パンクは前後輪合わせて1回です。
- 舗装路がメッチャ快適
- グラベル性能は無印より上
- ロングライドが楽しすぎる
ファーストインプレッション
このグラベルキングSSを買った目的は「荒れ地を楽しむ」というよりも、
- パンクのストレスから解放されて気楽に走りたい
- 空き地や街中の段差で、たまにヤンチャしたい
くらいの軽い気持ちでした。
なので乗る前の気持ちとしては、「悪路もビシバシ走破してくれよ!」というよりも、「舗装路でモッタリしたらイヤだな…」という感じで、舗装路での走りを気にしながらのスタートでした。
実際、グラベルキングSSで走り出して最初に感じたのは、
「えっ、普通に速っ!」
です。
グラベルタイヤ特有の「ゴロゴロゴロ……」みたいな重戦車感はまったくありません。
もちろんロード寄りの軽量タイヤと比べれば転がりの重さは感じますが、見た目・重量・太さ・空気圧などからイメージしていたよりもずっと軽やかに進んでくれます。
私は無印グラベルキングを使ったこともありますが、似たような感じで快適に舗装路を走れます。
無印よりもモッタリしているのかなと想像していたんですが、違いが分からないくらい軽快です。
まさに私の目的にピッタリのタイヤで、舗装路を走りながらガッツポーズしたのを覚えていますね。



“ロードタイヤに筋トレさせた細マッチョ”ってイメージです。
乗り味は比較的しなやかです。
グラベルキングシリーズ共通ですが、硬すぎないのが特徴です。
低圧運用との相性も良く、
- 振動吸収性
- 疲労軽減
にも優れていますよ。



思っていたよりも舗装路を速く、快適に走れます。
グラベル(未舗装路)では
このタイヤの真の姿はグラベルタイヤ。
悪路でこそ、真価を発揮します。
というわけで街中の段差でポムポムしながら遊んだ後は、林道を走ってみました。
私は普段は舗装路ばかり走っているので、林道を走るのはビビッてしまいますが、グラベルキングSSはしっかり路面を掴んでいる感じがあって、コーナーでも安心感がありますね。
同じ林道を無印グラベルキングでも何度か走っていますが、安心感は圧倒的にSSが上です。



舗装路が同等の快適さでグラベルではSSが上ということは、SSの方が無印より優れているってこと?



ノンノン!
一概には言い切れません。
初めて無印グラベルキングに乗ったときの“無双二刀流ぶり”は衝撃的でしたからね。
詳しいレビューはこちらからどうぞ!


クロスバイクでも試してみた
ロードバイクで数カ月間グラベルキングSSを試した後は、クロスバイク(RAIL700)にも装着してみました。
やっぱりクロスバイクの方がヤンチャに走れるので、砂利道やダート道を楽しむならコッチの方がおすすめです。
結局、1年以上はクロスバイクで使いましたね。
ただし、舗装路での快適性やスピード感はロードバイクの方が実感しやすいので、グラベルキングSSの性能を食らい尽くしたいのであれば、ロードバイクの方が向いているのかなとは思いました。



楽しく乗る分には、ロードもクロスもどっちでもオッケーよ!
近所の自転車ショップでは
参考までに、ウチの近所の自転車屋ではグラベルキングSSを買うのはロードバイク勢の方がクロスバイク勢よりも多いみたいです。
クロスバイク勢には無印グラベルキングが人気だと言ってましたね。
店主の奥さん情報です。
ロングライドではどう?
グラベルキングSSは、舗装路のロングライドでも十分楽しめるタイヤです。
というか、ロングライド中の寄り道でメチャメチャ大はしゃぎできるので、「グラベルキングSSを買ったらぜひ遠出して」とお願いしたいくらいです。
私の場合だと、
- ロードバイクで1日80㎞なら問題ナシ
- クロスバイクだと修行感出てくる
といった感じです。
軽量ロードタイヤに比べると2~3割疲労が増す感じでしょうか。
もし一緒にロングライドする仲間がGP5000やアジリストに乗っているなら、あえて草っ原に突っ込んだりして、優越感を味わう遊びがおすすめです。
上りでは勝てないので、アグレッシブ具合で圧倒してやりましょう!
未舗装路を走る場合や、寄り道をしながらワイワイ走るロングライドでは最強のタイヤです。



パンクのストレスがないから、マジで楽しめるのよ!
グラベルキングSSって、どんなタイヤ?
グラベルキングSSの本質は「自由度の高さ」です。
ロードタイヤだと、行けない道もある。
本格グラベルタイヤ(ブロックタイヤ)だと、舗装路で修行感が出る。
でもSSは、「どっちもそこそこ気持ちいい」という絶妙ポジション。
一本で幅広く楽しめる満足度の高いタイヤです。



Amazonならお得ですよ。
価格は変動するので、まずは現在価格をチェックしておくと安心です。
パナレーサー「グラベルキングSS」のメリット



それではグラベルキングSSのメリットを見ていきましょう!
| メリット | デメリット |
| 〇舗装路がかなり気持ちいい 〇一本で幅広く楽しめる | ×本格悪路では限界がある ×中途半端感もあり |
1.舗装路がかなり気持ちいい
グラベルキングSS最大の魅力はここです。
通常のグラベルタイヤは、舗装路で
- ノイズ
- 重さ
- ゴロゴロ感
が出やすい。
しかしSSはセンターが転がり重視なため、舗装路巡航がメチャメチャ軽快です。
特に、
- ロングライド
- グラベルイベント
- アドベンチャーライド
のように、「舗装区間も長い」場面で真価を発揮します。



しかも低圧で走れるので、段差でも優しい!
2.一本で幅広く楽しめる
グラベルキングSSは、舗装〜軽グラベルを一本で広く対応可能。
名前に「SS」(セミスリック)と付いている通り、見た目は「真ん中つるつる、両脇ツブツブ」。
人間で例えるなら、「トップはビジネスマン、サイドはモヒカン」という、社会性と反逆性を1本のゴムに同居させたデザインとなっています。
オンロードでは、「私、スリックタイヤですわ」という顔をして、静かに軽く転がります。
そして砂利のカーブでは、両脇のモヒカン(サイドノブ)が「ヒャッハー!」と路面をガッチリ掴みます。



直進時の上品なお嬢様が、曲がるときだけ世紀末戦士に豹変するツンデレ仕様なのです(笑)



コーナーを曲がるときだけ、“野生”が目覚めるのね。
これにより、普段使いでもロングライドでも、突如現れるアドベンチャー欲求をバッチリ満たしてくれるのです。
舗装路からグラベルまで、これだけ安心して楽しく遊べるタイヤはなかなかないですよ。
パナレーサー「グラベルキングSS」のデメリット



グラベルキングSSのデメリットも把握しておきましょう。
| メリット | デメリット |
| 〇舗装路がかなり気持ちいい 〇一本で幅広く楽しめる | ×本格悪路では限界がある ×中途半端感もあり |
1.本格悪路では限界がある
セミスリック(SS)も決して万能ではありません。
舗装路での快適性や、幅広く楽しめる汎用性のツケはここで払うことになります。
センターがツルツルなため、雨上がりのドロドロ道や深すぎる砂利道では無力。
ムチャして突っ込むと、タイヤが虚しく空転し、“生まれたての小鹿”のように…



物理法則には勝てないのよ…
グラベルキングSSは本格悪路のグラベルタイヤではありません。
得意なのは、
- 締まった砂利道
- 林道
- 軽めのダート
- 荒れた舗装
一方で、
- 深砂利
- 泥
- テクニカルな下り
では限界があります。



これはセミスリック設計(センターつるつる設計)によるトレードオフ。致し方なし…
2.中途半端感もあり
これはグラベルキングSS(セミスリック)の性格上、どうしても避けられない部分です。
- 本格グラベル勢から見ると舗装路寄り
- ロード勢から見るとオフロード寄り
つまり、“万能選手ゆえの曖昧さ”を抱えているのです。



下りで、本格グラベルタイヤが「ヒャッハー!」してる横で立ち尽くす屈辱よ…
逆に、もし砂利道や林道などのグラベルロードを走る予定がないなら、無印グラベルキングをチョイスするのもアリです。
そして、「無印では心許ない。もうちょっとたくましさを」という人はSSを、本格グラベルを走る人はSKを候補に入れると失敗しにくいと思います。
一方で、グラベルキング自体に特にこだわりはなく、「パンクに強いタイヤが欲しいだけ」という人には、他におすすめのタイヤもありますよ。
ゴリゴリにパンクに強いバケモノたちはこちら
→パナレーサー「リブモ」
→シュワルベ「マラソン」
→パナレーサー「ツーキニスト」
おすすめ最強カスタム
ここで、自転車の運動力学におけるグラベルキングSSの最強運用を紹介します。
前輪にはSSよりゴツゴツした「グラベルキングSK」(世紀末のモヒカン仕様)を履かせ、後輪に「グラベルキングSS」(ビジネスモヒカン)を履かせるのです。
これにより、「顔はヤンキー(前輪で絶対スリップしない安心感)、足元はインテリ(後輪がスルスル転がって超軽い)」という、ハイブリッドを超えた「サイコパス・セットアップ」が完成します。
見た目のアンバランスさも含めて、自転車乗りの物欲をビンビンに刺激すること間違いなしです!
パナレーサー「グラベルキングSS」はこんな人におすすめ
パナレーサーのグラベルキングSS(セミスリック)は、オンロード(舗装路)の軽快さとオフロード(未舗装路)の走破性を両立したハイブリッドタイヤです。



路面状況やライドスタイルによって向いている人と向いていない人が分かれるので、チェックしておきましょう。
- 舗装路を気持ちよく走りたい
- でも未舗装路にも入りたい
- ロングライドしたい
- 快適でパンクに強いタイヤが欲しい
普段の走行の7〜8割が舗装路で、河川敷やたまに遭遇する未舗装路もそのままスムーズに走りたい人にはピッタリ。
センター部分が滑らかなトレッドパターンのため、ブロックタイヤのようなゴツゴツ感がなく、舗装路でも軽い漕ぎ出しでスイスイ走れるので、ロングライドが好きな人にもおすすめです。



舗装路ではサイドノブの潰れによるエネルギー損失が発生しないから、巡航もラクチン!
耐久性と快適性が高く、路面を気にせずルートを選べるため、旅の相棒としてメチャメチャ優秀。
マップを見ながらコースを引く楽しみも増えます。
「基本は舗装路をラクに速く走りたいけれど、目の前に砂利道が現れても引き返したくない!」という人にピッタリのタイヤです!



砂利道のコーナーリングでは、サイドノブが路面に突き刺さってスリップを防いでくれるよ。
- 本格的な悪路を走りたい
- 泥・岩・深砂利が中心
- 軽量ロードタイヤばりに高速巡航したい
センターにノブ(突起)がないセミスリック構造のため、ぬかるんだ泥道、深い砂利、大きな岩がゴロゴロしているトレイルでは滑りやすく不向きです。
その場合はグラベルキングSKのようなフルブロックモデルが適しています。



舗装路で時速30km以上をキープするのも、かなりキツイですね。
軽さやスピード性能を最優先にするなら、
→ パナレーサー「アジリスト」
→コンチネンタル「GP5000」
などの軽量レーシングタイヤのほうが満足度は高いです。
特にGP5000はレーシングタイヤの中では、耐久性・耐パンク性能も優れている万能タイプなので、「全て欲しい!」というワガママさんにはおすすめです。
また、通勤・通学などで絶対にパンクが許されない人には、
などの超耐パンク特化の“最強”クラスを選択しておけば安心です。



彼らは、別次元のバケモノですからね。
パナレーサー「グラベルキングSS」実走レビュー|まとめ
「速く走りたい」
「でも自由も欲しい」
というワガママサイクリストの欲望をかなり高いレベルで叶えてくれるタイヤです。
ロードタイヤほど尖っていない。
本格グラベルほど野生でもない。
でもだからこそ、「今日はどこまで行こうかな」がメチャメチャ楽しくなる。
実際、私はグラベルキングSSに乗り始めてから、マップとにらめっこする時間が増えました。



コースを引くのが楽しくなっちゃって。
グラベルキングSSは乗って楽しいだけじゃなく、乗る前から楽しませてくれるタイヤなんです。
一本で幅広く遊べるので、ぜひチェックしてみてください!



Amazonは価格や在庫状況が変動します。
現在の状況をチェックしておくと安心ですよ。



タイヤ選びの参考に、こちらのレビュー記事もチェックしてみてください。


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軽さ・速さを重視したい
→パナレーサー「アジリスト」徹底レビュー
→コンチネンタル「GP5000」徹底レビュー
絶対にパンクしたくない
→シュワルベ「マラソン」徹底レビュー
→パナレーサー「リブモ」徹底レビュー


