ロードバイクに乗り始めた頃「お尻が痛くならないように」と、私はごく普通にレーサーパンツ(パッド付きパンツ)を購入しました。
値段も手頃で、見た目もそこまで抵抗がなくて、初心者にはちょうど良さそうに思えたからです。
でも、しばらく走るようになって気づきました。
致命的な不満はないのに、なんとなく気になる違和感がずっと消えない。
走っている最中にズレが気になったり、
お腹まわりが窮屈に感じたり、
姿勢を変えるたびにパッドの位置が気になったり。
「みんなこんな我慢しながら乗ってんの?」
そんなモヤモヤが続いていた頃、思い切ってずっと敬遠していたビブショーツを試してみることにしました。
結果から言うと、私はそこからレーサーパンツに戻ることはなかったです。
そこで本記事では、
- レーサーパンツを使って感じた正直な違和感
- ビブショーツに変えて何が一番よかったのか
- おすすめのビブショーツ
を体験談ベースでまとめていきます。
たっちビブショーツ未経験の人は、ぜひ読んでみてください。
まず結論
「レーサーパンツがダメ」なわけではありません。
でも私は、少しでも快適に走りたいなら、最初からビブショーツを選んだほうが後悔しにくいと感じました。
レーサーパンツは、
- 短時間ライド
- 街乗り中心
- まず試してみたい初心者
には、今でも十分アリだと思っています。
ただ、
- 走行中の違和感が気になる
- 姿勢やペダリングに集中したい
- 「なんとなく我慢する」のが苦手
こういうタイプの人は、ビブショーツのほうが圧倒的にラクです。
この記事は、「どっちが正解か」を決めつけるものではありません。
実際に両方使った私が、なぜ今ビブショーツを選んでいるのか。
その理由を、順番にお話ししていきます。
そもそもビブショーツとは?


ビブショーツとは、肩ひも付きのサイクル用パンツです。
ウエストにゴムがないので、前かがみの姿勢でもお腹まわりがラクで、走っているうちにズレてくる心配も少なめ。
パッドの位置も安定しやすく、長く走るほどラクに感じやすいのがポイントです。
一方で見た目に少し抵抗を感じたり、トイレのたびに着脱が面倒だったりする点はデメリットです。



最初は勇気がいるけど、「一度使うと戻れない」定番アイテムですよ。
レーサーパンツ(レーパン)との違い
| 項目 | レーサーパンツ(肩ひもなし) | ビブショーツ |
|---|---|---|
| 構造 | ウエストゴム | 肩ひも付き |
| パッド | あり | あり |
| フィット性 | まずまず | 非常に高い |
| トイレのしやすさ | ◎ | △ |
| 締め付け | ウエスト中心 | 肩で固定 |
| 価格帯 | 広い | やや高め |
厳密に言うと(細かい話)
厳密にはビブショーツはレーサーパンツの一種です。
自転車で使うサイクルパンツ全般(レーサーパンツ)の中で、肩ひもが付いたものを「ビブショーツ」と呼ぶのです。
ただ、本記事では分かりやすいように、
・肩ひも有り=ビブショーツ
・肩ひもなし=レーサーパンツ
と呼んでいます。
※些細なことなので、特に気にせず読んでもらってOKです。



他にも、普段着の下に履くパッドのみが付いたアンダーウェアのインナーパッド(パッド付インナーパンツ)もありますが、ロードバイクをちゃんとやる人にはおすすめできないので、本記事では割愛します。
| 名前 | 意味 |
|---|---|
| ビブショーツ | 肩ひも(ビブ)付きのサイクルショーツ |
| レーサーパンツ (ビブなし) | 一般的なパッド付きのサイクル専用パンツ 肩ひもがなく、ウエストがゴム |
| インナーパッド (パッド付インナーパンツ) | 普段着の下に履く パッドのみが付いたアンダーウェア |
使ってみて分かった、レーサーパンツの小さな違和感
ロードバイクに乗り始めた頃は、正直に言うとビブショーツにはかなり抵抗がありました。
・見た目が本格的すぎる(変態すぎる)
・トイレが大変そう
・「いきなりそこまでしなくてもいいかな…」
そんな気持ちが先に立って、「まずは無難そうなレーサーパンツでいいや」と思ったんです。
値段も手頃で、ショップやネットでも「初心者向け」と書かれていることが多い。
“最初の一着”としては、選びやすかったからです。
実際、最初のうちは「お尻も痛くならないし、問題ないな」と感じていました。
しかしロードバイクに慣れて走る距離や時間が伸びてくると、少しずつ気になることが増えてきました。
致命的ではないが、確実に気になる。
- 走っているとパッド位置が微妙にズレる
- 前傾姿勢になるとウエストが食い込む
- お腹まわりに汗がたまる
- 信号待ちや休憩のたびに、無意識に直している
「我慢できないほどじゃないけど、気持ちよくもない」
この感覚がずっと付きまとっていました。
ロードバイクって本来はもっと走りに集中すべきなのに、ウェアのことが頭の片隅にずっと残っている。
それが、地味にストレスでした。
ビブショーツの高い心理的ハードル
レーサーパンツに不満が出てきても、私はすぐにビブショーツへ行けたわけではありません。
見た目のハードルは、やっぱり高かったです。
「いかにもガチっぽい」
「初心者が着ていいのか分からない」
「変態チック」
「そもそも必要なのか?」
そんな気持ちで、しばらくはレーサーパンツのまま走っていました。



何かを捨て去ってしまう気がして…
踏み出せなかったのです…
でもある時、「この違和感、ずっと抱えたまま乗り続けるのか?」と思ったんです。
私はロードバイクを始める前は、数年ほどクロスバイクに乗っていました。
当時は山奥の田舎に住んでいたので、相棒のクロスバイクでアップダウンの激しい峠道を爆走して脚を鍛えていました。
その後スポーツとしての自転車に興味が出てきたので、思い切ってロードバイクを購入。
数年の鍛錬を経て、レースデビューを果たすこととなったのです。
このレースデビューが「レーサーパンツからビブショーツへ!」という勇気ある決断を下すきっかけとなったのです。



初めて所属したチームでの休憩時に見た「ビブショーツオジサン軍団」は、強烈すぎて今でも忘れられません。



そ、それはタイヘンだったわね…
初心者はビブショーツに抵抗を感じるもの。その心理をこちらで詳しく解説しています。
→ビブショーツは変態チック?初心者が感じる心理的ハードルの正体
思い切ってビブショーツを試してみた結果
「レースのためなら、エンヤコラ」
というわけで買いましたよ!私も!
ビブショーツを!
もうズバリ、結論から言います。
「もっと早く試せばよかった!」
ビブショーツに変えて、一番最初に感じたのは「ラクさ」でした。
・ウエストの締め付けがない
・パッド位置が安定してズレない
・前傾姿勢でも違和感が出にくい
・走りに集中できる
「あ、何も気にならない」
これが、率直な感想です。



このラクさに比べれば、多少の恥じらいなど屁みたいなもんです!
レーサーパンツで感じていたあの“常に少し気になる感じ”が、ほぼ消えました。
人は強くなれる!
私はロードバイクに乗る前は、ピチピチのウェアやモッコリしたレーパンを冷ややかな目で見ておりました。
そんな集団がカチャカチャと金属音を立てながら飲食店に入ってくると、眉をひそめていたものです。
しかし今では、一人でも平気でピチピチカチャカチャしながらランチを楽しんでいます。
それと同じように、今ビブショーツの見た目に抵抗がある人も、慣れてしまえばなんてことありません。
人前でも平気ではだけちゃうようになれるので、大丈夫ですよ。
「心地よさ>恥じらい」
人はどこまでも強くなれるのです。



「自分はレーサーだ」と暗示をかけることで、恥じらいは半減します。
ビブショーツのメリット・デメリット
ビブショーツのメリット
- フィット感が良い
- ウエストの締め付けがない
- お尻のパッドがズレない
- シルエットがスマート
- 素材が高機能
フィット感が圧倒的に良い
肩ひもで固定されるので、しゃがんでも座っても ズレない・落ちない。
特にズレ落ちはライド中の違和感・ストレス・股ずれなどの痛みにつながるため、快適さを優先するならビブショーツがおすすめです。



肩ひもで吊るので肩コリを心配する人もいますが、そんなことはないので大丈夫ですよ。
ウエスト部分の締め付けがない
腰・お腹がゴムで締め付けられないので、胃腸が楽で快適。
長時間ライドで疲労感が軽減します。
呼吸がしにくくなったり、食後に走るのが苦しくなったりすることもナッシング。



お腹部分に汗が溜まらないのもグッド!
お尻のパッドがズレない
肩ひもなしのレーサーパンツの場合、ペダルを回したり姿勢を変えたりすることでパッドの位置がズレてしまうことがあります。
パッドがズレると負荷がかかる部分をガードすることができなくなります。
ビブショーツであれば肩ひもで身体にフィットした状態で走行できるので、お尻のパッドがズレず、身体への負担を軽減することができます。



パッドが常に適切な位置にいるので、長時間でも痛み軽減効果はバッチリ。
シルエットがスマート
見た目がスッキリしやすいので、お気に入りのジャージとも相性バッチリです。
素材が高機能
UVカット・吸汗速乾・抗菌・防臭・ストレッチなどロード向け機能が豊富。
ビブショーツのデメリット
- トイレのとき大変
- サイズ選びがシビア
- 価格がやや高め
- フレディ・マーキュリー感
トイレのとき大変
サイクリング中にトイレに入った際、ビブショーツだと肩ひもがある分、脱ぐのが面倒です。



確かに慣れるまではストレスです。
割り切っちゃえば何てことない悩みなんですが…
サイズ選びがシビア
ビブショーツは一般的なレーサーパンツよりもサイズ選びがシビアです。
自分の体格にフィットしていないと生地が余ってシワや隙間ができてしまうし、キツいと身体が動かしにくくなることもあります。
ビブショーツを購入するときはキチンとサイズを確認して、自分の身体にフィットするものを選んでください。



別にお店で試着しなくても、通販で失敗したことは私はないですよ。
価格がやや高め
同じクオリティのレーサーパンツより、肩ひも分だけ設計が複雑で高価になる場合が多いです。
フレディ・マーキュリー感
初心者は、ビブショーツに対して気恥ずかしさや抵抗感を覚えてしまいがち。
- 着た瞬間に「自分じゃないキャラ」になってしまう違和感
- 上手い人が着るものを、初心者の自分が着てしまうことの気恥ずかしさ
このような心理が働き、ビブショーツを敬遠してしまいがちです。



自分のメンタルが追い付いていないのに、「突き抜けた見た目」を強制される恐怖…
こうしたビブショーツの変態性やフレディ・マーキュリー現象についてはこちらで詳しく解説しています。
→ビブショーツは変態チック?初心者が感じる心理的ハードルの正体
レーサーパンツのメリット・デメリット
レーサーパンツ(肩ひもなし)のメリット・デメリットは、おおむねビブショーツの逆です。
最大のメリットは脱ぎ着のしやすさ。
形状的に普通のハーフパンツと同じなので、トイレに行く際も普段通りでストレスがありません。
デメリットは、ズレやすい・腹部の圧迫感といったところ。
ズレ落ちてくると違和感があるだけでなく、パッドがズレて股ずれの原因になることもあるので要注意です。
おすすめのビブショーツ


使い続けて感じたのは、ビブショーツは快適さを積み重ねる装備だということです。
・走行中に直す回数が減る
・姿勢を気にせずペダリングできる
・疲れてきた後半でも集中力が落ちにくい
速くなるというより、「ムダに消耗しなくなる感覚」に近いです。
見た目やトイレなどのデメリットをはるかに上回る快適さを得られるので、ぜひ一度試してほしいです。
ちなみにビブショーツは、私の中の「絶対買うべきロードバイク便利グッズ」のトップランカー。
「電動ポンプ」と並んで別格の存在感です。



こちらのビブショーツは特におすすめ!
早速Amazonでスペックや価格をチェックしよう。



サイズの確認も忘れずにね!
ビブとレーパン、どっちを選べばいい?
- ビブショーツ→上級者
- レーサーパンツ→初心者
とイメージしがちですが、自転車歴よりも用途によって選ぶのがベスト。
・短時間ライドが中心
・街乗りやポタリングが多い
・見た目や着脱の気軽さを重視したい
こういう場合には、レーサーパンツでも全然OK!
特にビブショーツの見た目が克服できないうちは、無理をしなくてもいいと思います。
ただ、変態チックな見た目だけでビブショーツを諦めるのはメチャメチャもったいないので、そんな人にアドバイスを。



どうせ上からジャージ着るんだから、人から変な目で見られることはないですよ。
- レース
- ロングライド
- ツーリング
- ガチ勢
- 街乗り中心
- 気楽に走りたい
- 安く抑えたい
- ライト層・エンジョイ勢



レーパン派の皆さんにも、おすすめを紹介します。



ビブかレーパン、どうしても迷ったらビブショーツの入門モデルを選べば失敗が少ないのでおすすめですよ。
ビブショーツとレーサーパンツ【まとめ】
ビブショーツとレーサーパンツはどちらが正解・不正解という話ではありません。
ただ一つ言えるのは、「最初に感じた違和感」はだいたい当たっているということです。
私自身レーサーパンツを履いていて、
- ウエストの締め付けが気になる
- 走っているうちにズレが気になる
- なぜか集中しきれない
そんな小さな違和感を「初心者だから仕方ない」「慣れの問題だろう」と無理に受け入れていました。
でも思い切ってビブショーツを試してみたら、その違和感が一気に消えたんです。
ビブショーツは、
- 見た目に抵抗がある
- 着脱が面倒そう
- 変態チック
確かにそう思われがちです。
でも実際には走ることだけに集中できるラクさを求めるなら、間違いなくビブショーツがおすすめです。
もちろん、
- 街乗り中心
- 脱ぎ着の多い用途
- ウエストの締め付けが気にならない人
こういった人には、レーサーパンツのほうが向いている場合もあります。
だからこそ大事なのは、「世間の定番」ではなく「自分の違和感」を基準に選ぶこと。
もし今、
- レーサーパンツに少しでも違和感がある
- 走っている最中の違和感が気になる
- なんとなくしっくりきていない
- 長時間走ると疲れやすい
そう感じているなら、一度ビブショーツを試してみる価値は十分にあります。
最初は戸惑っても、慣れた頃にはきっとこう思うはずです。
「なんで最初からこっちにしなかったんだろう」。
私も皆さんの勇気ある第一歩を、ひっそりと応援しております。



とはいえ、初心者のころはビブショーツの見た目に抵抗があるもの。



こちらの記事で、そんな心理をネタ込みで解説しています。
吹っ切るきっかけにしちゃってください。







