レース用のタイヤって、寿命が短いですよね。
「せっかく高いタイヤ買ったんだから、もっと長く使いたいぜ…」なんて、ついつい嘆いてしまいます。
そんなあなたにおすすめなのが、シュワルベ「プロワン」。
防弾チョッキの素材を使ったパンクに強いタイヤです!
本記事では、このシュワルベ「プロワン」を徹底レビューしていきます。
- 乗り心地が良く、
- 転がりが軽く、
- グリップがよく効いて、
- パンクに強くて、
- 耐久性が高くて長持ちする
コスパに優れた、満足度の高いタイヤですよ。
シュワルベのトップグレードのレーシングタイヤ、プロワン!
要チェックのタイヤですよ!

見逃したらもったいないですよ!


メリット | デメリット |
〇走行性能が高い 〇耐久性が高い 〇パンクに強い 〇取り付けが簡単 | 〇しなやかで乗り心地がいい×価格はちょっぴり高め | ×ガチのレースでは他のタイヤを使うかも…
プロワンを3500㎞ほど使ってのレビューです
プロワンを7~8カ月使ってのレビューです。
主にサイクリングイベントやツーリング、合同ガチ練習で使いました。
私の練習コースは荒れた路面も多いので、そんな環境でガンガン走った上での結果です。
パンクは一度もなし!
8カ月使ったあともまだギリ使えそうな感じだったので、今は他のバイクに付け替えて普段使いで使用しています。
本当に息の長いレーシングタイヤです。
シュワルベ「プロワン」の特徴


プロワンは、ドイツのタイヤブランド「シュワルベ」のトップグレードのハイエンドレーシングタイヤ。
- 乗り心地の良さ
- 転がりの軽さ
- グリップ力の高さ
- 耐久性の高さ
これらを兼ね備えたハイグレードのタイヤです。
そしてそれを可能にしたのが「スープレス」カーカス構造と「ADDIXコンパウンド」。
しなやかな内部構造とグリップ力の高いコンパウンドのおかげで、タイヤが路面をしっかり捉えてくれるので、パワーを効率よく推進力に変えてくれます。



スプリントやヒルクライムなど極端なコーナリングのコントロールも制御しやすいですぞ!
シュワルベとは?
あの名作タイヤ「マラソン」を製造しているメーカーです。
マラソンはツーリング用タイヤとして世界一の品質と販売量を誇る大人気タイヤ。
「シュワルベと言えばマラソン」みたいなイメージが強いですが、こだわりのタイヤ創りには定評があり、信頼できるタイヤブランドです。
地味な印象ではありますが、根強い人気があるブランドです!



それではプロワンの特徴を個別に見ていきましょう!
しなやかさ
プロワンはスープレスというカーカス構造を採用しています。



「スープレス」はフランス語で「しなやかさ、柔軟性」という意味です。
プロワンを語るうえでキーワードになってくるのが「しなやかさ」。
プロワンは、しなやかであるがゆえ、
- 快適な乗り心地
- しっかり路面を捉えることで、パワーをロスなく推進力に変える
というメリットを生み出し、レースでも頼もしい存在になってくれます。



転がりの軽さと高いグリップ力も兼ね備えています!
タイヤ内部のゴムで覆われたコード層のことで、タイヤの骨格を形成しています。
タイヤの形状を保ち、タイヤが受ける荷重や衝撃、空気圧に耐える役割があります。
ADDIXコンパウンド
ADDIXコンパウンドを採用することによって、高い耐摩耗性やグリップ性能を実現させました。
グリップ力の高いコンパウンドが路面をしっかり捉えてくれるので、パワーを効率よく推進力に変えてくれます。



ヒルクライムやスプリントで頼りになりますよ!
コンパウンドとはタイヤのゴムの配合のことで、タイヤの性能全般に影響を与えます。
- グリップ力
- 耐摩耗性
- 乗り心地
などに大きな影響を与える重要な要素です。
耐パンクベルト
プロワンのもうひとつの大きな特徴が、パンクに強いこと。
走行性能を重視したハイエンドレーシングタイヤというのは、パンクに弱いことも多いです。
少しでも軽くするためには何かを犠牲にしなくてはならないので、こればかりは仕方のないことです。



私がレースで愛用している鬼軽タイヤなんて、ペラッペラですよ。
その点このプロワンは、耐パンクベルトがしっかり搭載されているので頼もしさは抜群!
耐パンクベルトには、高性能のVガードを採用しています。



十分すぎるほどの耐パンク性能!
ビビりの私でも安心できます。
内側に強力なラバーや繊維を配し、突起物からのパンクからタイヤを守ってくれるもので、さまざまなタイプがあります。
おおまかな目安として、この4種類を比べてみると、
スマートガード > Vガード > グリーンガード > レースガード
耐パンク性能はスマートガードが最強!ただその分重量は重くなります。
プロワン採用のVガードは、軽量タイヤにおいても並外れた耐パンク性能を発揮する、高度な技術を使用した耐パンクベルトです。



タイヤの用途によって異なる素材を採用しているので、あくまで参照として。



ちなみにあの有名なマラソンは、グリーンガードを採用しています。
【重量とAmazon価格】
サイズ | 重量 | Amazon価格 |
700×23C | 215g | 7374円 |
700×25C | 235g | 8247円 |
700×28C | 250g | 9193円 |
700×30C | 280g | 9158円 |
700×32C | 310g | 9018円 |



2本セットのほうが、割安でお得ですよ!



ちなみに商品説明で記載されている「トランスペアレント」というのは、茶色のカラーリングという意味です。


シュワルベ「プロワン」のファーストインプレッション



このプロワンは、私に大きな衝撃を与えたタイヤでした。
「もっと早く出会っていればよかった!」
と強く思える渾身の一本となりました。
それでは気持ちが入ったインプレッション、どうぞ!
- レースでプロワンを使う意義
- パンクに強い
- 柔らかいタイヤのイメージ
私はシュワルベ「プロワン」をロードバイク「TARMAC SL6」で使いました。
主な用途は、こんな感じです。
- サイクリングイベント
- ツーリング
- 人と一緒の練習など
高額なタイヤということもあり、一人の練習で使うのはもったいなくて仲間と一緒に走るときに使っていましたね。
人と走っているとどうしても競い合う場面が出てくるので、そんなときに強い味方になってくれるタイヤでした。
しなやかで乗り心地が良く、転がりが軽くて、グリップがよく効くレーシングタイヤです。



これまでカッチカチのタイヤを使うことが多かったので、新たな乗り心地はいいもんでしたね~
レースでプロワンを使う意義
私はヒルクライムレースに出場するのが趣味で、それを目標にして年中練習に取り組んでいます。
ですが、ガチの本番レースなんて年に2~3回くらいで、多くはサイクリングイベントやお祭り的なノリで参加するレースがほとんどです。
ですから、「本番だけは絶対にヘタをこきたくない!」という気持ちはとても強くなります。
本番でパンクなんてしたら全てが台無し、1年の努力がパーですからね。



そう、パンクだけは絶対にやらかしてはならぬ!
そんなときに頼りになるのが、このプロワン!
同グレードのレーシングタイヤよりもパンクのリスクがダントツで低いので、安心感がまるで違います。
私にとっては、この安心感がプロワンの最も大きなメリットでした。
これまでレース本番でパンクしたことは一度もないですが、アジリストライトとかだと走りながら過剰に路面状態を気にしてしまいますからね。



ノーストレスで勝負に集中できることが、プロワンの大きな武器だと感じました!
パンクに強い
そもそも私がプロワンの購入を決めたのは、あるYouTube動画を見たのがきっかけでした。
動画の中で自転車ショップの店員が「このタイヤ、防弾チョッキの素材を使ってるんですよ」とプロワンを紹介しているのを見て、私の中の何かが激しくくすぐられたのです。
「防弾チョッキのタイヤ、欲しい…」
私はパンクに過剰に怯えるチキン野郎なので、メチャメチャ興味が湧きましたね。
購入のきっかけがこんな感じだったので、プロワンの耐パンク性能に対する私の期待はレベルマックス、かなりハードルが上がった状態からのスタートでした。



そして結果は、使用8カ月でパンクゼロ!
これは整備が行き届いていない田舎の道を走ることが多い私にとっては、驚異的な結果でした!
もちろんパンクは運に左右される部分も大きいので、一概にタイヤの性能だけで断言できないのは百も承知です。
しかしプロワンの耐パンク性能に疑う余地なし!
私のようなパンク恐怖症の人には激しくおすすめしたいタイヤです。



しかもプロワンはレーシングタイヤ!
耐パンク性能に振り切った耐パンクタイヤでも、なかなかこうはいきませぬぞ!



もうすっかり信者ですねw
柔らかいタイヤのイメージ
私は普段は硬めのタイヤを使うことが多いです。
そして適正空気圧ギリギリまでカッチカッチに空気を入れるのが好みです。



空気圧に関しては賛否両論あるでしょうが、もう私の性格なんで…
しかし「硬いタイヤじゃないとダメ」という強いこだわりがあるわけではありません。
- ロードバイクを始めたころのタイヤ選びが「安いタイヤ優先」だった
- その基準で選んでいたら硬めのタイヤばかり買っていた
- そして硬めのタイヤに体が慣れちゃった
こんな経緯で硬いタイヤをリピートしてます。



柔らかいタイヤって、お値段お高めだったから…
しかしタイヤの重要性に気付いて、タイヤオタクとして自転車ライフを歩んでいくうちに、次第に柔らかいタイヤも使うようになってきました。
- ピレリの「P ZERO RACE」と「P ZERO ROAD」
- シュワルベの「プロワン」と「ワン」
- ヴィットリア「コルサ」
どのタイヤにも好印象を持ちました。
「柔らかいタイヤは、耐摩耗性や耐パンク性が劣る」という、私の勝手なイメージが払しょくされたのもよかったです。
ただしかし、今後もガチのレースでは柔らかいタイヤを使うことはないでしょう。
理由は単純、「硬いタイヤのほうが速そうだから!」。



根拠はないです…
私の妄想!
長い年月をかけて身体に染み付いた固定観念が、そう思わせるのでしょう…
科学的根拠よりも己の感情に従いながら、私はこれからも硬いタイヤに空気をパンパンに入れて勝負していきます。



ちなみにアジリストライトやGP5000を使うことが多いです。



参考までに、ピレリの P ZERO シリーズのレビュー記事を貼っておきます。
こちらも柔らかめのタイヤ。
乗り心地は極上です!




シュワルベ「プロワン」のメリット



それではプロワンのメリットを見ていきましょう!
メリット | デメリット |
〇走行性能が高い 〇耐久性が高い 〇パンクに強い 〇取り付けが簡単 | 〇しなやかで乗り心地がいい×価格はちょっぴり高め | ×ガチのレースでは他のタイヤを使うかも…
しなやかで乗り心地がいい
スープレスカーカス構造のしなやかさと、ADDIXコンパウンドの高いグリップ力によって、快適な乗り心地を実現しています。



ちょっとした段差なら、滑らかに越えていきます!
優れた振動吸収性で路面からの衝撃をやわらげてくれるので、心地よく走れますよ。
走行性能が高い


プロワンのトレッドパターンは、タイヤの側面に斜線のパターンが入り、真ん中部分はスリックになっています。
スリック部分で転がりの軽さを確保しつつ、サイドの斜線パターンによってグリップ力を向上させることで、高速でもコントロールしやすい設計になっています。



高速ダウンヒルでは、頼りになりますぞ。
耐久性が高い
耐久性の高さは抜群、ハッキリ言って素晴らしい!
私は20年以上ロードバイクに乗っていますが、ここまで長持ちしてくれるハイエンドレーシングタイヤにはなかなか出会えません。
軽さや速さを重視すると、どうしても耐摩耗性や耐パンク性能がおろそかになりますが、そこをしっかり両立させているのがプロワンの大きなメリットです。
転がりの軽さや乗り心地という部分は人によって感じ方はさまざまで、それぞれ好みが別れますが、プロワンの耐久性の高さは唯一無二!
誰もが納得できるレベルだと自信をもって言えますね!



たまにプロワンと耐パンクタイヤを比較する人いるけど、プロワンはレーシングタイヤですからね。
そこんとこは理解していただきたいですわ。



そういう人はアジリスト使ってみて。
プロワンの凄さが分かるから。
パンクに強い
私は8カ月プロワンを使いましたが、パンクはゼロです!
私が普段練習しているコースは車がほとんど通らない峠道ですが、整備が行き届いていない荒れた路面がけっこう出現します。
そんな環境でガンガン走ってきたのにパンクゼロというのは、ハッキリ言って驚異的な結果です!
GP5000やアジリストデューロでさえ何度もパンクを経験しているのに!
レーシングタイヤでありながらこの耐パンク性能の高さというのは、さすがはシュワルベといったところですね。



シュワルベ信者になりそうですわ!
取り付けが簡単
しなやかで柔軟性のあるタイヤなので、取り付けは簡単です。
「自転車に乗るのは好きだけど、機材をいじるのは苦手」という人は多いですが、このプロワンなら取り付け作業に手こずる心配なし!
初めての人でも正しく作業すれば短時間で装着完了です。
自分で取り付けられるか心配で、通販でタイヤを買うのをためらっていた人も安心してくださいね。



自分で愛車をいじれるようになると、いっそう愛着が湧いてきて自転車ライフがより充実したものになりますよ!



パンク修理の不安もなくなります!
シュワルベ「プロワン」のデメリット



それではプロワンのデメリットも見ていきましょう。
メリット | デメリット |
〇走行性能が高い 〇耐久性が高い 〇パンクに強い 〇取り付けが簡単 | 〇しなやかで乗り心地がいい×価格はちょっぴり高め | ×ガチのレースでは他のタイヤを使うかも…
ガチのレースでは他のタイヤを使うかも
ここまで解説してきたように、プロワンは非常に優秀なタイヤです。
実際、私もメチャメチャ気に入っています!
ただ、「ガチの本番レースで決戦用タイヤとして採用するか?」と聞かれれば、
「いや、他のタイヤ使う」
と答えるでしょう。



あんなに絶賛してたのに、薄情ね…
理由は、重量ならもっと軽いタイヤがあるし、転がり抵抗ならもっと転がるタイヤがあるからです。
もちろんパンクに強いことはレースにおいても大きなメリットにはなりますが、私が出場するようなヒルクライムレースでは優先度は低くなりがちです。



そもそもパンクのリスクが低いレースだからね。
ただ逆にパンクのリスクが高いような、荒れた路面が多いコースにおいては、まさにプロワンの本領発揮!
無双できますよ。
そんなコースでは、迷わずプロワンを投入しましょう!
イベントやツーリングにはメチャメチャおすすめです!
ガチレースではなくサイクリングイベントやツーリングにおいては、プロワンはメチャメチャ活躍してくれます!
- 乗り心地が良くて、
- 走行性能が高くて、
- パンクに強い
まさに最強といえるでしょう!
ライド中に突如訪れる同行者との勝負にもバッチリ対応してくれます。
結果いかんにかかわらず、タイヤのせいで後悔することはまずないでしょう。



ここはプライドを刺激される場面なので、遅れをとるわけにはいきません!
耐摩耗性も高いので、イベントやツーリングを長期間に渡って楽しめるのもうれしいところです。
ロードバイクに乗っている人で実際にレースに出場する人って少数派だと思うので、レースに出ない多くの人にとっては、プロワンはベストマッチのおすすめタイヤですよ。



これだけ上質な走りができるタイヤで、こんなに耐久性が高いタイヤなんて、なかなかないです!
価格はちょっぴり高め
プロワンの価格は、ちょっぴりですがお高めです。
目安としてAmazon価格で比較してみましょう。
比較対象はプロワンと同等のハイグレードレーシングタイヤであるこちらです。
【Amazon価格の比較】
プロワン | GP5000 | アジリストファスト | |
700×25C | 8247円 | 7480円 | 7050円 |
700×28C | 9193円 | 7630円 | 7674円 |



Amazon価格は日々変動するので、あくまでもある時点での目安です。
おおまかに見て、1本あたり1000円~1500円ほどお高くなっています。
気になるほどの価格差ではありませんが、GP5000もアジリストファストもゴリゴリのレーシングタイヤとしてかなり優秀なので、判断は分かれるところでしょう。
ただ、メーカー価格で1本1万円を超えるプロワンがAmazonでこのお値段で買えるなら、ある意味お買い得ではあります!



ちなみにプロワン(クリンチャー)のメーカー価格は、12100円です。
プロワンは耐久性が高くパンクにも強いタイヤなので、例えばアジリストファストよりは確実に長く使えます。



そこんとこ考慮すれば、そこまでの割高感はないか…
私の場合は、購入を検討していたときにAmazonのセールが開催されていたので、数千円の価格差など彼方へ吹き飛ばしてくれましたね。



フフフ…夏の特別セール…
あなたなしではもう生きられない…



Amazonプライムセール、強し!


シュワルベ「プロワン」はこんな人におすすめ!
プロワンは、
- 乗り心地の良さ
- グリップ力の高さ
- 転がり抵抗の軽さ
- 耐久性の高さ
これらを兼ね備えたハイエンドレーシングタイヤ!
レース本番だけでなく、ツーリングや練習でも活躍してくれる丈夫なタイヤです。
耐摩耗性が高くパンクにも強いので、長く使えてコストパフォーマンスは抜群。
しなやかで快適な乗り心地で、非常に満足度の高いタイヤですよ!
- 乗り心地のいいレーシングタイヤが欲しい人
- 丈夫で長持ちするレーシングタイヤが欲しい人
- レースには出ないが走りにはこだわりたい人
- 柔らかいタイヤを使ってみたい人
シュワルベ「プロワン」レビューまとめ
本記事では、シュワルベ「プロワン」をレビューしました。
- 乗り心地が良く、
- 転がりが軽く、
- グリップがよく効いて、
- パンクに強くて、
- 耐久性が高くて長持ちする
プロワンはそんなタイヤです。
レーシングタイヤでありながら、これほど丈夫で長持ちするタイヤはなかなかありません。
しなやかな乗り心地で転がりも軽く、非常に満足度の高いタイヤです。
一度は試してみる価値のあるタイヤですよ。
ぜひともチェックしてみてください!
メリット | デメリット |
〇走行性能が高い 〇耐久性が高い 〇パンクに強い 〇取り付けが簡単 | 〇しなやかで乗り心地がいい×価格はちょっぴり高め | ×ガチのレースでは他のタイヤを使うかも…



シュワルベワンの詳しいレビューはこちらから。
プロワンを基に開発されたセカンドグレードのタイヤです!

