ロードバイク・クロスバイク好きの皆さん!
ロードレース見てますか?
「ルールがいまいち分からなくて…」
自転車ロードレースは分かりにくい側面もあるので、そんな声もよく聞こえてきます。
そこでこれから数回にわたって、自転車ロードレースを気軽に楽しんでもらえるよう、ロードレースの見かたや魅力をお伝えしていきます。
今回は「レースの目的」についてです。
ロードレースの目的は優勝だけではありません。
この点が自転車ロードレースの奥が深くて面白いところですが、初心者には分かりづらい点でもあります。
シンプルだけど奥が深いサイクルロードレース、それでは解説スタートです!
自転車ロードレースには、
・1日で決着がつくワンデーレース
・複数日にわたって戦うステージレース
があります。
本記事では、ステージレースを例にして解説していきます。
ステージレースで最も有名なのが「ツール・ド・フランス」ですね!
選手やチームの目的
自転車ロードレースにおける「勝利」とは、チームから優勝者を出すことです。
そのためにアシストたちは自らを犠牲にしてエースを勝負どころまで「運び」、エースはチームの期待を一身に背負ってゴールを目指します。
そして全ステージを終えて最もタイムの良い選手が、個人総合優勝となるのです!
この個人総合優勝が最も大きな栄誉であるのは間違いないですが、実際にはそれを狙える選手というのは150人から200人近い参加選手のうち5~10人くらいです。
ほかの選手たちは、自分のチームのエースの得意なところで勝負をかけます。
- スプリンターがエースならステージ優勝を
- クライマーがエースなら山岳賞を
チームとして狙っていくのです。
レースが開幕したら、選手の変更は不可。リタイヤすれば選手は段々と減っていくんです。
選手によって違う目的
自転車ロードレースについて、「複雑で分かりにくい」「難しい」と感じる初心者の人は多いです。
その理由として、「チームや選手によって目指しているものが違う」ということがあるかもしれません。
ロードレースで一番の栄誉は、個人総合優勝です。
これは間違いありません。
しかしそれを狙えるのはごく一部のチームや選手のみです。
その他の多くの選手たちは、それぞれに自分が狙える目的を設定してレースに参加することになります。
- 個人総合優勝!
- ステージ優勝
- ポイント賞
- 山岳賞
- 敢闘賞
- チーム総合時間賞
最後まで逃げていた選手が選ばれる傾向にありますね!
【ツール・ド・フランスで敢闘賞を受賞した日本人】
別府史之 | 2009年第21ステージ |
新城幸也 | 2012年第4ステージ 2016年第6ステージ |
ツール・ド・フランスを完走した日本人も、この2人だけです!
多くの選手たちの目的
これらのステージ優勝や各賞を狙えるのも、相当に有力な選手たちだけです。
ですからほとんどの選手たちは、それ以外の目的をもって戦います。
- エースのアシストに徹する
- 集団から飛び出して逃げることでテレビに映り、スポンサーや自分をアピールする
野球でもサッカーでも陸上競技でも、勝利を目指して選手たちは戦いますが、自転車ロードレースの場合は選手によって目的はそれぞれで、ほとんどの選手は優勝を狙っているわけではありません。
こういうところが、ロードレースを分かりにくくて複雑に感じさせてしまっている要因かもしれません。
自転車ロードレースの分かりにくさの要因として、「実際に経験した人が少ない」ということもあるでしょう。
体育の授業でやる競技ではありませんし、一般の人はロードバイクに乗る機会はありません。
ロードレースを語る上でよく出てくる「空気抵抗」という言葉も、実際に経験していなければピンとくる人は少ないでしょう。
ママチャリの速度域ではほとんど影響を感じることがないので、レースを見ても実感がわきにくいのです。
逃げの意味
どのレースも基本的に逃げ集団ができるところから始まり、逃げ集団はレースの終盤まで逃げ続けます。
選手たちが逃げたがるのは、逃げることで自分が狙う目的を達成するためです。
逃げが決まれば、カメラへのアピールができるわね!
あわよくば、ステージ優勝が転がり込んでくる可能性も!
1日完結のワンデーレースと異なり、複数日にわたって行われるステージレースは不確定要素が多いです。
レース期間が長いため、有力勢のけん制やチーム戦略、さまざまな偶然によって、普通は勝てないような無名選手が勝利をつかむこともあります。
これもステージレースの大きな魅力です!
逃げは少人数で空気抵抗を受けなければならないので、体力を激しく消耗します。
逃げた選手が集団に捕まったあと、かなり遅れてしまうことが多いのはそのためです。
そして逃げに有力選手が入ることも、メイン集団(プロトン)は容認してくれません。
そのため、おのずから逃げ集団を形成するのは「優勝が目的ではない選手たち」になりがちです。
メイン集団にとっては脅威になりにくく、泳がせている状態であるためコントロールが簡単だからです。
チーム戦略によって、逃げに入ることも多いですよ!
逃げた選手がいるチームは、前を引かなくていいから、集団の中で休むことできるしね!
自転車ロードレースを見るには
自転車ロードレースはルール自体はシンプルですが、展開が複雑で奥が深いスポーツです。
日本では地上波テレビでの放送がないためじっくり観戦する機会は限られますが、レースを最初から通して見るときっとその魅力を感じることができますよ。
実況・解説陣のトークも面白くて軽快で、数時間なんてあっという間です!
自転車ロードレース中継を視聴する方法はこの2つ!
1.テレビで見る
2.ネット配信で見る
テレビとネット配信では楽しみ方が変わってくるので、後悔しないよう自分に合った方法を選びましょう。
- テレビとネット配信のメリット・デメリット
- 自転車ロードレース中継の特徴
- それぞれのプラン・料金
- 申込み方法
これらについて詳しく解説しているので、下記の記事を参考にしてみてください!
自転車ロードレース中継はその特徴から、テレビ視聴が断然おすすめです!
テレビで視聴する方法や、メリット・デメリットについて詳しく解説しているので、こちらの記事を参考にしてみてください!
ネット配信で見るなら、こちらの記事もどうぞ!
まとめ
今回は「自転車ロードレースの目的」について解説しました。
ロードレースは知っているとより深く楽しめる要素がたくさんあります。
今後も自転車ロードレースの見かたや魅力などをお伝えしていく予定です!
みんなでロードレースを楽しみましょう!